有料老人ホーム選びのポイント(3)設備・規模・共用施設■有料老人ホームご案内ネット~全国の高齢者住宅の無料案内

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有料老人ホーム選びのポイント(3)設備・規模・共用施設

ホーム選びに際しての施設・設備・規模・共用施設はどういうところにチェックをすればよいか?解説します。


共用施設・設備の種類(主な例)

有料老人ホームには専用居室と呼ばれる入居後に住む部屋の他に、他の入居者の方と共同で利用する共用施設(共用設備、共有施設、共用スペース等ともいいます)というものがあります。この共用施設は、各有料老人ホームの独自性が現れている部分で、特に自立者を対象とした高級住宅型有料老人ホームなどでは豪華な設備が用意されているところもあります。
まずは、どういった共用設備があるのか?について説明します。

多くの有料老人ホームに備える基本的な共用施設
  1. ロビー
  2. フロント
  3. エレベーター
  4. 食堂(レストラン)
  5. 浴室、機械浴室、介助浴室、浴槽
  6. トイレ
  7. 多目的スペース(サークル活動などに利用)
  8. 談話室
各有料老人ホームによって違いのある共用施設
<<趣味関係>>
  1. カラオケルーム
  2. 屋上~屋上菜園や屋上庭園なども
  3. 庭~菜園や散歩コース、ガーデニングなども
  4. アトリエ~陶芸や絵画など
  5. プレイルーム~ビリヤードや囲碁・将棋など
  6. シアター(AV)ルーム~大画面でDVDやビデオ鑑賞など
  7. 図書室
<<機能訓練・老化防止>>
  1. リハビリ施設、機能訓練室
  2. 室内温水プール・ウォーキングプール
  3. フィットネスルーム~運動不足解消に
  4. 医務室
<<生活利便>>
  1. 売店
  2. 理美容室
  3. キッチン
<<その他>>
  1. お風呂~展望浴場、温泉設備、大浴場、ジャグジーやサウナを備えたクアスパ
  2. ゲストルーム
  3. 来客用宿泊施設~ご家族の方などが宿泊できます
  4. ラウンジ・バー・喫茶店
  5. 駐車場

どういった点をチェックするか?

有料老人ホームの規模について
有料老人ホームには、入居定員が10人程度の小規模のものから、100人を超える大規模なものまで様々な規模のものがあります。一般的に定員規模の大きい有料老人ホームの方が「活気がある」「共用施設の種類が多い」「趣味サークルの活動がさかん」等といった特徴があります。しかしながら、まずは入居される方の性格(人とのかかわりが苦手、大勢の入居者と活気あふれる生活をおくりたい等)を無視して共用設備等の他の内容で決めてしまうと後々後悔の原因にもなります。実際に見学や体験入居を行って施設の雰囲気を確認してみることも大事です。
実際に目で見る
パンフレットなどでは、全ての共有施設の写真が掲載されているわけではありませんし、新規オープン施設の場合には、参考写真として別の施設の写真が掲載されている場合もあります。また、明るさなどは写真を補正したりすることで、実際は暗いイメージがあるのにパンフレットでは明るいイメージに感じるなど、実際に目で見てみないと、抱いていたイメージと違った、ということも多々あります。見学や体験入居の際に、実際に自分の目で見て確かめましょう。
また、自立者と要介護者でも見る部分が異なります。今現在自立しているからといって、入居後もずっと自立した生活を送れるとは限りません。要介護状態になった時に、手摺の設置状況や車いすでの移動(段差、絨毯の質など)が問題なく出来るか?など、こういった点も実際に目で見て体験しないとなかなか見えてこない部分です。
趣味にあった共用施設があるか?
有料老人ホーム選定を子供などご本人以外の方が進めているケースによくあるのですが、入居される方の趣味にあった共用施設があるかどうか?を見落としているケースがあります。入居後に好きな趣味にあった共用施設を利用することが出来れば、新たな友人が出来たり、ボケ防止にもなります。そういった意味からも、入居される方の趣味やライフスタイルに合った共用施設があるかどうか?をチェックしましょう。
費用がかかるのかどうか?
単にパンフレットを流し読みしただけだと、利用したい共用施設を利用するのに別途費用が必要だということを見落とす可能性もあります。重要事項説明書や見学体験入居の際に聞くなど確認しましょう。
安全性
高齢者向けの居住施設ですので、大半の施設がバリアフリー対応といった高齢者に配慮された施設になっていますが、自立者向けの有料老人ホームやずいぶん昔からある有料老人ホームでは、一部危険防止の配慮が足りないと思われる部分もあります。介護が必要になった時の視線で確認しましょう。
機能性
パンフレットを見たり、ただ見学しただけではなかなかつかめない面もありますが、実際に体験入居をしてみることで、日常生活を送る動線の中に不便なところは無いか?(共用施設までの距離や移動手段)、また、その施設・設備は使いやすいか?といった機能性も確認しましょう。
居住性
有料老人ホームは、高齢者に「居住スペース」を提供するサービスですから、その居住性が悪ければ当然 居心地が悪くなります。照明や音楽といったハード面に加えて、既に入居されている方やスタッフの雰囲気など実際に体験入居して肌で感じてみましょう。
清潔さ
共用スペースだけの問題ではありませんが、清潔かどうか?もチェックポイントです。これは、単に「清潔なところが心地よい」ということだけでなく、高齢になるにつれて免疫力が落ちることから、不衛生なホームでは感染症等にかかる危険性が高くなり、そういったリスクを回避することからも必要です。
でも、やはり最後にはスタッフの人柄や考えを重視
後述いたしますが、どんなに趣味にあった豪華で安全性・機能性・居住性に優れた共用施設を提供している有料老人ホームであっても、そこに勤める介護スタッフをはじめとするスタッフの考え方(運営主の理念やスタッフへの教育度合いなども含めて)が高齢者に配慮されていないものであれば、その有料老人ホームは選ぶべきではありません。
ハードよりもソフト面を重要な判断基準に据えましょう。


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