有料老人ホームでは、介護保険で定められる介護サービス以外にも、入居されている方がより豊かに充実した生活することが出来るように、食事や洗濯・掃除などの家事サービス、外出時の送迎サービスなどといった「生活支援サービス」が行われています。この「生活支援サービス」は各有料老人ホームの特色が現れている部分でもあり、その内容が各有料老人ホームによって大きく異なる場合がありますので、提供される内容と利用した場合の料金、利用可能な回数や時間などについて確認しましょう。
食事サービス
有料老人ホーム選びにおいて、そのホームで提供される食事の内容は大きなウェイトを占めます。食事の味や見た目、メニューの豊富さに加え、栄養バランス、各入居者の病状等にあわせた食事が提供されているかといった面が入居後の日々の生活の満足度を左右します。
したがって、パンフレットなどのみならず、実際に体験入居をした際に目で見て味などを確かめる必要があります。
- 使用される食材
- 無農薬野菜に限定するなど使用する食材にこだわりをみせるホームもあれば、レトルトなどの加工食品を使用しているホームもあり様々です。
- どこで調理されたものか
- 有料老人ホームが管理栄養士や調理師を直接雇って、施設内の厨房で作っているホーム(別途厨房管理費や人件費が必要な場合があります)、外部の給食サービスを利用しているホームもあります。
- どこで食べるのか
- 毎回の食事は、専用居室なのか、食堂で集まって食べるのか。レストラン利用なのか
- 料金体系は
- 利用した分だけ支払うのか、月定額制なのか。また、レストラン利用の場合はメニューの価格帯
- メニューの選択
- 食事をメニューから選ぶことが出来るのかどうか。また、選ぶことが出来る場合はその種類や内容、季節によって変わるのかどうか。
また、選択方式でない場合についても、毎日同じ様なメニューでは飽きてしまいます。提供される食事が変化に富んだ献立になっているか、盛りつけに工夫がなされているか、旬の食材を使った料理が出されているか?なども(1か月間の献立表などによって)確認しましょう。 - 量や味付けなど
- 食事の量や味付け(濃い、薄い)、固さ(固め、柔らかめ)、好き嫌いへの対応が出来るのかどうか
- 治療食など
- アレルギー対応、ソフト食(摂食、咀嚼、嚥下障害のある方)・きざみ食やミキサー食(噛む力がかなり衰えた方)といった介護食、糖尿病食など持病にあわせた治療食への対応(将来も見据えて)が可能かどうか?可能な場合の別途料金の有無
- その他
- 来客用の食事提供の有無および料金、食事の予約方法(期間とタイミング)、予約した食事を取消す場合の期限。お誕生日やクリスマスなどのいわゆる「行事食(イベント食)」の場合の料理内容や追加費用