有料老人ホーム選びにおいて立地条件は非常に重要な問題です。というのも、有料老人ホームが「高齢者向けの居住施設」であることから、とかく施設内の設備やサービスに目を奪われてその施設の立地条件が自分に合っているか?をあまり重視せずに決めてしまい、入居してから「不便だ」「家族や友だちがなかなか来てくれない」「買い物などに出かけるのも不便」等々の不満やストレスが出てくることもあります。
人によっては、自然の多い場所がいい、という方もいらっしゃれば、近くに活気ある場所がほしい 、はたまた、そんなことよりも家族が近くにいた方がいい、という方・・・・。立地条件というものは、各ご入居予定者様の好みによるところが大きいものです。5年先、10年先と先を見越して検討する必要があります。
【まず確認すべき点】
- アクセス状況
最寄り駅(またはバス停)からのアクセスに加えて、家族や友人が尋ねてくる場合、入居予定者自身が出かける際の交通の便(および送迎サービス)。 - 公園や美術館などの近隣施設
有料老人ホームに入居した後、ずっと施設の中に閉じこもりっきりだと健康にも良くありません。散歩コースになるような公園やショッピングなどの商業施設、映画館などの娯楽施設、、、等 ご入居される方の趣味に合った施設が近くにあるのかどうか?もチェックポイントです。 - 住み慣れた環境と似ているか
今まで田舎暮らしだったのに、子供が住んでいるところから近いというだけで都会型の施設に決めてしまわれる方、逆に、ずっと都会で暮らしてきたけど老後は田舎でのんびりと、ということで田舎の施設に決めてしまわれる方がいらっしゃいます。いずれの場合についても、そういった選択も1つであることは確かですが、慎重に決めないと、今まで住んでいた環境と全く正反対のところに住むということは、意外とストレスにもなるものです。
(例)都会暮らしされてた方が田舎の施設に入居すると、(最初の頃はいいでしょうが)交通の便も悪いことが多く、気軽にショッピングなどに出かけられなくなって不便に感じることも。