「介護老人福祉施設」とは、65歳以上の人で、身体上、または精神上、著しい障害があり、介護保険で介護の必要がある要介護の判定が出た人(要支援は不可)が利用可能な、老人福祉法上の老人福祉施設の中の一つ(社会福祉施設)です。
通称、特別養護老人ホーム(略して「特養」)と呼ばれています。
現在は常時の介護が必要な寝たきり老人、認知症の老人の入所が多く、入所に掛かる経費は介護保険による介護福祉施設サービス費の利用者負担分のほか、食費・居住費(ホテルコスト)などの自己負担(6~15万円)分があります。居住費については施設がユニットケアの導入をしているか否か、また入所者の居住スペースが個室であるか多床室(相部屋)であるかによって変わってきます。
老人福祉法を制定したとき、入所できる者は低所得者に限らないものとし、福祉の政策のなかで、画期的な制度として評価されましたが、介護優先度が高い人から入居出来る比較的低料金の施設であるため、申込みしてすぐ利用出来ることは殆どなく、通常3~4年程度の入居待ちが発生しているようです。